2025年8月5日。しろがうちに来た。
知り合いから譲ってもらった、白に少しだけ茶色がまじった豆柴。生後2か月くらいだった。
ケージに入れると、この子は柵のむこうから、じっとこっちを見ていた。
僕は床に座ったまま、それを見ていた。
思ったことは、ひとつだけ。
かわいい。

しばらくすると、あごを床につけて、目をそらした。
知らない部屋。知らないにおい。知らない人たち。
この子にとっては、全部がはじめてだった。

3時間くらいたったころ。
気づいたら、ひっくり返って柵をかじっていた。
ここを自分の場所だと、少しだけ思いはじめていたのかもしれない。
子どもたちは、もうメロメロだった。
その夜、この子は鳴いた。
なかなか寝なかった。
僕は心を鬼にして、寝室にいた。
鳴き声が聞こえて、なかなか眠れなかった。妻も同じだった。
子どもたちだけは、ぐっすり寝ていた。
新しい家での、最初の夜。
あれから1年2か月。
しろは今日も、うちにいる。
今は、となりにちゃいろもいる。

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